産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 石炭液化残渣ピッチの流動熱処理方法

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特許番号第1731834号
出願番号特願昭60-268881
出願日昭和60年(1985)11月28日
発明者田崎 米四郎、 河端 淳一、 本間 専冶、 弓山 翠、 武田 詔平
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的:  石炭液化プロセスにおける液化生成物の真空蒸留工程からは石炭液化残渣ピッチが副生する。 このピッチは燃料やガス化原料として有用であるが、常温で固体でありしかも7cm程度の塊状であるため、 このままでは取り扱いが不便である.このため粉砕したり、ペンシル状に造粒したり、 更にはスラリー状にすることが考えられる。しかし、このように処理しても粘着性が強いため熱効率の高い 流動層炉での処理には適さない.本発明は常温で固体の石炭液化残渣を流動層炉での処理に適する方法を提供する。

発明の効果: 従来処理が困難とされていた石炭液化残渣を簡便な方法で取り扱い易い粒状体にすることによって、 これらからガス、熱などを回収することが可能となった。本方法は石炭液化残さ以外でこれらと同様な性質を 有する他の物質の処理にも応用可能である。

発明の概要: 固形状石炭液化残渣ピッチを石炭灰粒子の存在下で粉砕し、得られた粉砕物をピッチの 軟化点以上の温度で攪拌混合して石炭灰粒子にピッチを付着吸着させて非粘着性粒子とし、 次いでこれを流動層炉で流動ガス化又は流動燃焼することを特長とする石炭液化残渣ピッチの流動熱処理方法

図面:
 
 1ホッパー  2スクリューフィダー  3流動層炉  4ガス分散板  5酸素ボンベ 6流量計
 7ミキサー  8水蒸気発生器  9オリフイス  10外熱ヒーター  11熱電対  12温度調節計
 13溢流物受け器  14集塵器  15ガス放出管  16ガスサンプリング口  17空気ブロワー  18駆動モーター

付図