特許番号 | 第1567407号 |
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出願番号 | 特願昭60-266645 |
出願日 | 昭和60年(1985)11月26日 |
発明者 | 成田 英夫、 長谷川 義久、 吉田 諒一、 横山 慎一、 吉田 忠、 前河 涌典、 後藤 藤太郎 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 石炭液化反応塔内において、軽質な生成物は反応条件下では ガス相にあるためこれを反応塔からガスとして抜き出すことによって、 軽質な生成物の収率向上と反応塔の操作性の向上を図ることを目的とする。
発明の効果: ガス相にある凝縮成分は投入石炭の40%近くあり、そのうち約半分が水である。 本発明は、それ以上分解の必要のない軽質油と熱ロスのもとになる水を反応系外に抜き出すことによって 軽質油の収率向上、反応操作性の向上を実現した。
発明の概要: 石炭液化反応において反応塔内の流動状態はほぼ完全混合である。 このため、もはや反応の必要のない軽質な生成物までもが、一定の時間反応塔内に滞留することとなる。 軽質な生成物は反応条件下ではガス相にあるためこれを反応塔からガスとして抜き出すことによって、 過度の分解を避ける。また、ガス相の軽質油、水を抜き出すことによって原料石炭、 重質な生成物等の平均対流時間を増加させ、実質的な反応時間を増加させる。これらの方策によって、 軽質な生成物の収率向上と反応塔の操作性の向上を実現するもの。
図面:
反応塔温度と反応塔内ガス相中の凝縮成分濃度の関係(1Nm3中のg数)