産総研北海道センター特許情報

発明の名称:相変化物質を用いる蓄熱法

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特許番号第1510176号
出願番号特願昭55-39531号
出願日昭和55年(1980)3月26日
発明者田中 重信、 横田 祐司
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的:
 太陽熱や余熱、廃熱をコンパクトに効率よく蓄熱すること。

発明の効果:
 本発明によれば、相変化物質の液化潜熱を利用して蓄熱する方法では、小さな体積で大きな熱量を蓄えることができるが放熱時に伝熱壁に 固体が生成することにより伝熱抵抗が著増する欠点がある。相変化物質をマイクロカプセル化することにより芯部までの伝熱抵抗を減少させる。 また、液体に懸濁させることでスラリー化するので単なる液状熱媒体より著しく高められた蓄熱容量を有する液状蓄熱媒体が得られる。

発明の概要:
 本発明は、適用する温度範囲で液体←→固体の相変化を起こす物質をあらかじめマイクロカプセルに封入し、それを適用温度範囲で固化しない液体中に 懸濁させてスラリー化する。カブセル内の相変化物質の状態に関係なく液状熱媒体と同様の流動性を示すので、蓄熱物質そのものを集熱器と放熱器の間で 循環させて効率のよい熱の授受を行う。
 マイクロカプセルを黒色に調整することにより太陽熱などの吸収効率を高めてある。

図面:
付図

1:蓄熱器
2:蓄熱媒体
3:集熱器
4、5:ポンプ
6:放熱器
7:マイクロカプセル