特許番号 | 第1487270号 |
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出願番号 | 特願昭59-253661号 |
出願日 | 昭和59年(1984)11月29日 |
発明者 | 森田 幹雄、 広沢 邦男、 後藤 藤太郎 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 石炭の溶剤処理方法によって無灰の石炭分解抽出物の製造を目的とする。溶剤処理法による無灰炭の製造では使用する溶剤の性質が重要で、ハイドロアロマチィックに富む性状の溶剤が好ましいハロゲン化亜鉛系を触媒とした石炭液化油がハイドロアロマチィックに富む組成を持つことを明らかにした結果から、この石炭液化油を溶剤とする石炭分解抽出法による無灰炭の製造を目的とする。
発明の効果: 石炭の水素分解による液化油の製造法や石炭の熱分解による炭素材の製造では、石炭中に含まれる無機質(灰分)や反応性の乏しい物質が液化や炭素化の促進を妨げ、生成物の性状に悪い影響を与えるため、前処理してこれらの物質の除去が望ましい。このための処理法として溶剤処理による無灰炭の製造があり、本発明は効率的な無灰炭の製造法を提供する。
発明の概要: 塩化亜鉛あるいは坦持塩化亜鉛を触媒として石炭あるいは石炭抽出物を水素化分解して得られるハイドロアルマチィックに富む水素化分解生成油を溶剤に使用して、300〜500℃の反応温度で石炭を分解抽出して無灰の炭素瀝青物質を(石炭分解抽出物)を製造する方法。
図面:
関連文献:
1) 特許第117914号、瀝青質原料の改質方法、
2) 北海道炭分解抽出物の水素化分解、森田、広沢、燃料協会誌、54(580)、p677 (1976)
3) 坦持溶融塩化亜鉛触媒(第1報)水素化分解触媒活性の比較、森田、広沢、佐藤、大内、石油学会誌、13(1)、p52 (1980)
4) 坦持溶融塩化亜鉛触媒(第2報)石炭分解抽出物の水素化分解、森田、広沢、佐藤、大内、石油学会誌、13(1)、p59 (1980)
5) 塩化亜鉛触媒石炭液化油による石炭の分解抽出、燃料協会誌、64(12)、p989 (1985)