特許番号 | 第1312757号 |
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出願番号 | 特願昭58-34253号 |
出願日 | 昭和58年(1983)3月1日 |
発明者 | 小谷川 毅 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: メタノールを硫酸アルミニウムを含むアルミナ触媒に気相接触させる低級炭化水素の製造方法。
発明の効果: メタノールから炭化水素を製造する方法は、脱水反応によって進行するが、従来のシリカアルミナなどの固体酸触媒を用いる方法では 強い脱水能のため原料の炭化による損失が多く、実用的でなかったが本発明によりこれらの欠点を改善することができる。
発明の概要: 反応温度250-480、反応圧力は常圧の条件でメタノールを10-50%の硫酸アルミニウムを含むアルミナ触媒と反応させると、 エチレン、エタン、プロピレン、プロパン並びに炭素数22以下の液状炭化水素の生成量を増加させることができる。 反応系内のメタノール分圧を高めると触媒の失活に結び付くため、メタノール原料ガスに窒素ガスなどの排出ガスを共存させることが望ましい。
組 成 |
アルミナ(重量%) | 100 | 97 | 90 | 50 | 10 | 3 | 0 |
硫酸アルミ(重量%) | 0 | 3 | 10 | 50 | 90 | 97 | 100 | |
反応率(モル%) | 82.9 | 90.3 | 72.1 | 70.0 | 68.3 | 70.1 | 70.2 | |
選択率(%) | ||||||||
反 応 生 成 物 |
水素 | 4.3 | 1.4 | 1.0 | 0.8 | 0.4 | 0.3 | 0.3 |
メタン | 14.0 | 12.7 | 10.0 | 4.9 | 0.9 | 0.5 | 0.5 | |
一酸化炭素 | 9.4 | 8.1 | 7.0 | 3.4 | こん跡 | |||
炭酸ガス | 0.3 | 0.2 | こん跡 | 0.2 | こん跡 | |||
エチレン | 5.1 | 3.1 | 08 | 0.2 | ||||
エタン | 0.6 | 1.0 | こん跡 | |||||
プロピレン | 2.7 | 4.2 | 0.8 | 0.6 | こん跡 | |||
プロパン | こん跡 | こん跡 | ||||||
ジメチルエーテル | 65.2 | 68.1 | 64.7 | 83.1 | 96.3 | 97.9 | 99.1 | |
油状生成物* |
*表中、油状生成物が認められたものは(+)、認められなかったものを(-)で表示した。