特許番号 | 第1226660号 |
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出願番号 | 特願昭54-121631号 |
出願日 | 昭和54年(1979)3月20日 |
発明者 | 前河 涌典、 上田 成、 長谷川 義久、 横山 慎一、 中田 善徳、 奥谷 猛、 吉田 忠、 吉田 諒一、 吉田 雄次、 三枝 等 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的:
高圧容器内に収容された石炭液化油を低圧容器に抜き出す方法を提供する。
発明の効果:
本発明によれば、従来法とは異なり、高圧容器内の石炭液化油を極めて円滑且つ安定して低圧容器に抜き出しあるいは移送させることが可能で、
しかも使用する弁は流量を精密に調整する必要がなく、単に液化油の流れを開通・遮断する機能を有すればよく、その設計は極めて容易である。
また、弁を通過する液化油の流速は従来よりも著しく小さいことから、磨耗も大きく減少し、プロセスの長期運転を可能にさせる。
発明の概要:
本発明は、高圧容器に収容された石炭液化油を低圧容器に抜出すに際し、気泡又は溶存ガスを含む高圧下の石炭液化油を、
いったん高圧容器から計量容器に高圧のまま収容密封させた後、この高圧下にある計量容器を低圧容器に連通させて計量容器内圧を降下させるとともに、
その圧力降下によって石炭液化油中に含まれる気泡を膨張又は溶存ガスを気化させ、この気泡の膨張又は溶存ガスの気化により発生するガス圧によって
計量容器内の石炭液化油を低圧容器へ移送させることを特徴とする高圧下の石炭液化油の抜出し方法である。
なお、本発明においていう石炭液化油とは広く解釈され、水素を使用して高圧下で石炭を処理した時に生成する油で固形分を含む液体と定義される。
図面: