産総研北海道センター特許情報

発明の名称:石炭の直接液化法

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特許番号第1149803号
出願番号特願昭54-121631号
出願日昭和54年(1979)3月20日
発明者前河 涌典、 上田 成、 中田 善徳、 横山 慎一、 吉田 忠、 長谷川 義久、 吉田 諒一、 奥谷 猛、 吉田 雄次、 高橋 道夫
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的:
 水素消費量が少なく、且つ軽質油収率の高い石炭の直接液化反応法を提供する。

発明の効果:
 本発明によれば、比較的低い温度条件での石炭液化反応(水素化分解反応)が可能で、コーキングやガス化が起きにくく、また熱応力、コロージョン、 エロージョンの少ない反応装置を安価で得ることができる利点を有する。

発明の概要:
 本発明は、耐食製ニッケル-モリブデン-クロム-鉄-夕ングステン合金(例えばハステロイ-C)を用いた液化反応装置に、粉状石炭と油の混合物を充填し、 且つ赤泥、硫化鉄等の触媒を用いて反応温度300〜600℃、水素圧力20〜700kg/cm2の条件下で反応させると、アスファルテンの少ない軽質の 液化油が製造できる方法に関する。

実験番号1234
オートクレーブ材質ハステロイCSUS 304 ハステロイCSUS 304
炭種新夕張炭新夕張炭新夕張炭 新夕張炭
配合油種脱晶アントラセン脱晶アントラセン 脱晶アントラセン脱晶アントラセン
反応温度(℃)400400450450
水素消費量(wt%)3.83.58.04.5
生成ガス量(wt%)4.42.027.68.9
Oil-2+H2O(wt%)175.6152.6185.9168.9
Oil-2(wt%)19.012.67.222.4
Asph.(wt%)35.749.215.832.5
反応率(wt%)78.260.181.879.6
軽質油精製率*(wt%)76.371.289.075.5