産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 多糖類の生産方法

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特許番号特第3012922号
出願番号特願平9-277772号
出願日平9(1999)12月17日
発明者湯本 勲
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 本発明は、多糖の生産方法、並びに多糖及びβーポリヒドロキシ酪酸の同時生産する方法に関する。

発明の効果: 本発明によれば、デレヤ属細菌を用いて多糖を効率よく生産でき、かつ生分解性である βーポリヒドロキシ酪酸を生産できる。前者は食品の増粘剤、保水剤、土壌改良剤、凝集化剤として、 後者は高い融点を持つ結晶性の良い生分解性プラスチックとして活用できる。

発明の概要: デレヤ属に属した菌株、特にデレヤ・マリナL-2株を培養することによって多糖類や βーポリヒドロキシ酪酸の生産する方法。

実施例を以下に示す。
 MMS培地を用いて、デレヤ・マリナL-2株を15℃で48時間培養した。その後菌体を分離して凍結乾燥し、 乾燥菌体に硫酸を含んだメタノール液を添加してクロロホルムを加えて加熱後、さらに蒸留水を加えて 混合処理した。クロロホルム層のガスクロ分析により、βーヒドロキシ酪酸が検知され、ポリマーの菌体内への 蓄積が確認された。
 同様にして培養した菌体を分離後、得られた上澄み液にエタノールを加えて遠心分離により析出してきた 多糖を回収した。マンノース、フコース、イノシトールが主要な構成糖であった。