産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 発酵法による乳酸の製造方法

問い合わせる ひとつ前に戻る 特許情報の入り口に戻る

特許番号第2667641号
出願番号特願平6-251050号
出願日平成6年(1994)10月17日
発明者森田幹雄、 湯本勲、 池田光二、 横田祐司
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: プラスチック廃棄物問題の軽減と農産品の用途拡大を図ることを目的にして、 生分解性のプラスチック、ポリ乳酸の合成原料であるL-乳酸を澱粉質の直接発酵法によって製造する。

発明の効果: 工程内で生産される乳酸を触媒とする澱粉質の液化法、澱粉質の糖化能と乳酸生産能を 合わせ持つ乳酸菌を用いた液化澱粉質の一段発酵法を提供しており、澱粉質から安価にL-乳酸を製造できる。

発明の概要: 澱粉質を乳酸を触媒としてpH=4以下、100〜150℃で加水分解した後、Lactobacillus amylophilus JCM 1125 株を用いて発酵させてL-乳酸を得ることを特徴とするL-乳酸製造法。

図面:

付図1
バレイショ澱粉の液化率と乳酸溶液pHとの関係


付図2
バレイショ液化澱粉の発酵試験結果

関連文献:
 1)Direct Fermentation of Starch to L-(+)lactic Acid Using Lactobacillus amy lophilus,
   I.Yumoto and K.Ikeda, Biotechnology Letters, 17(5), p543(1995)
 2)乳酸発酵原料の前処理に関する研究 乳酸による馬鈴薯澱粉の液化、森田、横田
   化学工学論文集、22(4)、p938(1996)
 3)バレイショ原料とする直接L-乳酸発酵、横田、田中、湯本、日下部、森田、
   化学工学論文集、24(5)、p722(1998)
 4)農水産物等資源の高度利用技術研究、重要地域技術研究成果報告書、北海道工業技術研究所、1997
 5)ジャガイモからL-乳酸を造る、森田、生物工学会会誌、79(11)、p461(1998)
 6)ジャガイモからL-乳酸ならびにL-乳酸カルシウムの製造企業化試験、
   中小企業創造基盤技術研究事業成果報告書(平成8、9、10年度)、中小企業総合事業団