産総研北海道センター特許情報

発明の名称: 気体消費量の測定方法及び装置と気体発生量の測定方法

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特許番号第1778739号
出願番号特願平2-337254
出願日平成2年(1990)11月30日
発明者田中 重信、 熊谷 裕男、 中田 二男
出願人工業技術院長
特許権者工業技術院長

発明の目的: 反応容器内の圧力変化を検出して気体の消費量または発生量を測定する際に、 触針式U字管マノメータを使用するが、表面張力に起因するヒステリシス現象によって高精度の 測定が阻害される。本発明は、ヒステリシス現象を強制的に解除することによって高精度の測定を 実現しようとするものである。

発明の効果: 反応容器内における気体消費量または気体発生量を、時間との関数で精度よく 測定できる。この場合、その気体の消費量または発生量の少ない試料であっても反応途中の 経過について精度の高い測定結果を得ることが出来る。本発明により、例えば、各種物質と 酸素の反応における酸素消費量の測定や、嫌気発酵における気体発生量の測定等が高い分解能を 持って行うことが出来る。

発明の概要: U字管内部に電導性液体を収容し、一方の管の上部開口端を導電性の触針を有する 密栓Aで封止し、他方の管の上部開口端を該導電液中に延びる導電体を有する密栓Bで封止して、 それぞれの管を標準気圧室と反応容器に接続した触針式マノメータ圧力検出器において、 反応容器内の圧力が変化して触針が離脱する際に、表面張力の影響で本来離脱すべき変化よりも 過大な変化が起こるまで離脱しないことによる分解能の粗さを解決して測定精度を上げるために、 反応容器内の圧力変化の有無に関わらず配管のチューブを周期的に押圧することで外部から強制的な 圧力変化を与え、最小限の圧力容器内の圧力変化で触針の離脱が起こるようにして問題を解決した。

図面:

付図 1.反応容器
2.標準気圧室
3.マノメータ
4.触針
5.導電液
6.アンプユニット
7.電解ビン
8.偏心ローラ
9.伝導体
10.U字管
11.13.配管
12.15.チューブ
14.16.18.ワイヤー
19.直流電源