特許番号 | 第1654015号 |
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出願番号 | 特願昭61-14592 |
出願日 | 昭和61年(1986)1月24日 |
発明者 | 奥谷 猛、 中田 善徳 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 四塩化ケイ素を製造するための従来技術の内、原料価格が安い、ケイ石と炭素との 混合物を塩素化させる方法において、そのプロセスの効果を上げることを目的とする。
発明の効果: 従来法である、ケイ酸質原料(ケイ石など)に活性炭、コークス、 木炭などの炭素質物質を混合して、塩素化する方法に比較し、そのケイ素分の四塩化ケイ素への 転化率が高い上に、廃棄物であるケイ素集積バイオマス(もみがら、稲わらなど)を有効に 利用することによって、四塩化ケイ素を経済的に製造することができる。
発明の概要: ケイ素集積バイオマスを不活性ガス雰囲気などで炭化処理して得られた処理生成物に、 ケイ石や、ケイ素集積バイオマスを燃焼処理した後に得られる灰分などのケイ酸質原料を 適当量混合し、これを塩素化することにより、高収率で四塩化ケイ素を製造する。
図面:
実施例を示す。
試料 | 反応温度 (℃) |
反応時間 (h) |
ケイ素分転化率 (%) |
もみがら炭化物+もみがら灰 もみがら炭化物 もみがら灰 もみがら灰+活性炭 天然けい砂+もみがら炭化物 天然けい砂 天然けい砂+活性炭 |
900 | 1 |
65.9 70.3 2.4 32.6 27.9 0 0 |