特許番号 | 第1332450号 |
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出願番号 | 特願昭56-133849号 |
出願日 | 昭和56年(1981)8月25日 |
発明者 | 神力 就子、 石崎 紘三、 池畑 昭、 上田 亭、 三浦 一伸 |
出願人 | 工業技術院長 |
特許権者 | 工業技術院長 |
発明の目的: 遺伝子工学等の発展に伴い、自然界に存在しない遺伝子をもった生物を作る研究が 盛んに行なわれている。それに伴いこれまでに存在しない有害微生物を作り出す危険性も増大しており、 このため徹底したバイオハザード防御対策が求められている。本発明ではこの目的のために、 微生物やDNAに対する滅菌・分解力が優れているオゾンによるバイオハザード防御方法を提供する。
発明の効果: オゾンガスを密閉系の安全キャビネット又は安全実験室に通ずることにより空気中に浮遊する バイオハザード因子や粘着、固着しているバイオハザード因子を容易に滅菌、分解することができ、 従来の高圧蒸気法、ホルマリンくん蒸法、紫外線照射法による滅菌、消毒法より効果的な方法である。 さらに本方法では安全化キャビネット等からの排水にオゾンガスを通じて、その中に存在している バイオハザード因子を効果的に滅菌、分解することができる。
発明の概要: 本発明方法のフローシートの一例である下図に従ってより具体的に説明する。 空気をライン6よりオゾン発生器1に供給してオゾンを発生させ、得られたオゾン含有空気はライン7を 通って安全キャビネット又は安全実験室2、パスボックス3及び排水処理装置4に導かれ、 室内や排水中に存在しているバイオハザード物質を滅菌、分解する。安全キャビネット又は安全実験室、 パスボックス及び排水処理装置から出た排オゾン含有空気は、それぞれライン8、9及び10を通って 排オゾン除去装置5に導かれ、この中に充填されている活性炭によってオゾンが除去されたのち、 無害の空気となってライン11を通って大気中に放出される。
図面: