回答:
産総研では以前から石炭灰の利用に関する研究を行っておりますが、最近のものとしては以下のようなタイトルがあります。
- Alkali Hydrothermal Synthesis of Zeolite from Coal Fly Ash and TheirUptake Properties of Cesium Ion
- 石炭液化反応塔に蓄積するシリカを核とする固形物の構造と生成機構
- 石炭灰を用いたセラピューティック煉瓦の開発
- 石炭灰煉瓦物性、 石炭灰の有効利用−水熱反応生成物と焼成煉瓦−
- 石炭灰の溶融特性と鉱物組成変化
- 石炭フライアッシュを用いる水溶液中の染料色素の吸着除去
このような研究の一覧は産総研が公開している研究成果発表データーベース: http://www.aist.go.jp/aist_j/database/rrpdb/index.html で、「石炭灰」や「フライアッシュ」を検索すると表示されます。
一覧の「詳細」をクリックすることで、各項目の要旨などもご覧になれますの。
ぜひ研究成果発表データーベースをご利用下さい。
石炭灰から肥料を作ることは、もはや「研究」から「商品開発」の段階に入っているようで、既にご承知とは思いますが、電力会社が様々な試みを行っています。
例えば、北海道電力では石炭灰を用いた家畜糞尿の堆肥化に関する研究を行っています。
( http://www.hepco.co.jp/develop/result11/rst11_02.html ) 琉球大学と沖縄電力(株)は「石炭灰混入・添加ボカシ肥料」なるものをが共同開発しています。
( http://www.okiden.co.jp/r_and_d/ash.html ) 中部電力はクリンカアッシュを培養土化して商品化したり、水質浄化装置の開発を行ったりしています。
http://www.chuden.co.jp/press/data/pre2001/pre1106.html http://www.chuden.co.jp/kozin/research/jyoka/jyoka.html 以上、ご参考にしていただければ幸いです。