企業名:株式会社札幌紀文
従業員数 160名
資本金 1億8百万円
売上高 42億円
業種 魚肉練製品製造業
水産練製品のトップメーカーで、市場としては、北海道全域を対象としている。最近は、魚肉練製品ばかりでなく、豆乳の開発など総合食品メーカーへの新しい分野にも力を入れている。
当社では、工場排水が下水道に接続している為に、工場排水の水質から、処理方法は薬品凝集加圧浮上法を採用している。しかしながら、処理施設が正常に稼働しているにもかかわらず、処理水の水質が大きく変動し、12回に1回位は下水道基準すれすれに達することもあり、この変動の原因・究明のために、技術指導を受けることを希望した。
北海道工業開発試験所式クーロメーターによる水産加工排水のBOD自動測定法及び解析方法について指導を受けた。
前述の指導の結果、時間帯により工業排水のBODが非常に大きく変動し、原水調整槽の水位が低い為、一日の水質を平均化するバッファーの作用を十分果していなかった。又、原水調整槽でのブローが、一晩で多少BOD処理をしていることも判明した。従って、原水調整槽の水位を高くして、バッファーの作用を上げたことと、回収したフロックを貯留槽の容量の関係から、多少、原水調整槽にかえしていたものを、やめてから、極端に高く出るBODがなくなり、低めに安定してきた。
その一例を図に示した。