廃タイヤを原料とする新しい活性炭の製造法

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緒方敏夫/ 原口謙策/ 山田勝利/ 笹森政敬/ 佐山惣吾/ 酒井好夫/ 井上英彦
2000年9月 日本化学会誌 2000,645-649

 廃タイヤゴムチップを原料とする流動層を用いた新しい活性炭の製造法を提案した. 基礎試験に用いた活性炭製造の実験装置は径30mm,長さ300mmの石英製反応管および縦型電気炉を主体とする. 反応管中央の目皿上部にゴムチップ(2-4mm)5gと媒体砂(<1mm)10gを混合して送入する. 電気炉を10℃/minで昇温し,600℃まではN2200mL/min,それ以上の温度では1.2mL/minでH2Oを追加導入し,反応温度800-850℃,反応時間30-120minで活性炭を製造した. この結果850℃,60minでBET比表面積708m2/gの活性炭が得られた. また媒体砂の混合は賦活反応を促進した. これと別に行った熱重量分析試験およびガスクロマトグラフィーの結果よりゴムチップの熱分解はN2気流中約500℃で完了することがわかり,その残留炭素分を約850℃で水蒸気賦活し活性炭を一基の装置で連続的に製造する新工程に関する指針を得た. この装置として2段式の媒体流動層(上段:熱分解,下段:賦活)を想定している.