廃プラスチックの無公害処理と再資源化
-脱塩素化による高品位燃料油への転換-

　既に本誌前号（4月号）で紹介したように、北工研では廃プラスチックの脱塩素化法を開発し、クリーンな固体燃料の製造法を確立している。 しかし、固体燃料よりも取り扱いが楽であるなど、利便性の良い液体へ転化技術の開発が望まれた。
　ここでは、廃プラスチックの脱塩素化法を前処理に採用し、廃プラスチックを利便性の良い軽質油（常温で液体）に転化する技術開発に成功した結果を紹介する。 廃プラスチックの油化技術の変遷に触れながら、研究成果を述べる。