廃プラスチックの油化

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斉藤喜代志
1999年11月 PETROTECH 22,937-942

 近年,産業・経済発展に伴って生活が高度化し,多量に排出する廃棄物の処理や資源として有効利用する必要性が強く望まれている。 このような状況のもとで,日用品から工業用材料など至るところに使用されているプラスチック類は,用途がさらに拡大して発展する貴重な材料である。
 半面,使用済みになった廃プラスチックは埋めても腐らず,焼却すると塩化水素の発生による大気汚染の原因になるなど問題を有しており,年ごとに多量に排出され蓄積している。
 そのため,廃プラスチックの無公害処理,再資源化のために国や企業などがマテリアルリサイクル(再生品,化学原料)やサーマルリサイクル(熱分解油化,固体燃料化,ガス化)などの方法による開発,実用化に向けての検討を各所で行っている。