落下塔を利用した燃焼研究

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北野邦尋
1999年1月 化学工学 63,47-48

 重量測定用の秤が,被測定物体と同時に自由落下すると,秤に重量が現れない“無重量状態”が出現する。 一般には,この状態を通称として無重力状態と呼んでおり,測定容器を自由落下させて,短時間の微小重力環境を得る実験設備が,「落下塔」である。 (完全な自由落下状態を実現することは極めて困難で,若干の加速度が測定系に作用することになるので,実験上は“微小重力環境”を利用することになる。 )
 本稿では,落下塔で得られる短時間微小重力環境と,工業技術院北海道工業技術研究所(北工研)で行っている落下塔を利用した燃焼研究の例について紹介する。