DHA、EPAと低温微生物
森田直樹
1999年12月 北海道通産情報ビ・アンビシャス 54(12),36-37
DHA、EPAという言葉を一度は聞いたことがあると思います。
正式には、DHAはドコサヘキサエン酸(Docosahexaenoic acid)、EPAはエイコサペンタエン酸(Eicosapentaenoic acid)といい、ともに油脂中に含まれる高度不飽和脂肪酸(PUFA)の一種です。
DHAは脳や網膜等に存在し、老人性痴呆症の改善や、学習能力の向上、視力低下抑制作用があることが明らかにされ、注目を集めています。
また、EPAエチルエステルは医薬品(抗血栓薬)として実際に認可されています。
魚や海藻等は、DHA、EPAを多量に含んでおり、これが海洋生物の特徴と言えます。