非共沸混合冷媒HCFC22-HCFC142b系の気液平衡の測定
福田隆至/ 田村勇/ 武内洋/ 佐山惣吾
1998年3月 北海道工業技術研究所報告 71,47-55
低温の熱源を用いるヒートポンプの効率を上げる方法の一つとして作動媒体に非供沸系の混合物を用いる方法がある。
しかし、それらの熱力学的物性値のデータは非常に少ない。
本研究ではHCFC22-HCFC142b系の非供沸混合冷媒の平衡物性を測定した。
実験装置は内部が観察できるガラス毛細管を用い、露点および沸点を観察する方法によった。
圧力および温度の測定範囲は、それぞれ0.06MPaから16MPa、253.15Kから313.15Kである。
PVTデータおよび気液平衡データはSoave-Redlich-Kwongの状態方程式を用いて相関し、二成分相関係数を決定した。