微小重力下における横振動箱内微粒子群の運動特性

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大山恭史/ 武内洋/ ピアテンコA.T./ 千葉繁生/ 内舘いずみ/ 篠原邦夫
1998年2月 北海道工業技術研究所報告(粉体工学会誌36巻より転載) 70,37-44

 微小重力場における粉体の,外力に対する挙動等の諸現象を明らかにし,その操作法を検討することは,将来宇宙環境を産業的に利用するために重要といえる。 さらに微小重力場は,例えば地上では常に重力と共存する付着力等の効果を独立して観察することが可能であるなど,地上の粉体現象に対する基礎研究の場としても有効であると考えられる。 著者らは既報において,微小重力下で横振動を受ける容器内粗粒子群の分散構造について検討した。 その給果,微小重力振動場において粗粒子群は単一粒子同士の衝突反発運動を繰り返し,容器内縦方向に鞍型の濃度分布を形成することが分った。