メタンハイドレートの基礎物性
-結晶構造・組成・安定領域・物性測定に関する実験的研究-
内田努
1997年5月 日本エネルギー学会誌 76,362-370
ガスハイドレートの物性研究について,主に実験的アプローチによるものをレビューした。
結晶構造と組成からはガスハイドレート中のガス量を見積ることができる。
安定領域はハイドレートの熱力学的測定から推測される。
実際のハイドレート存在領域は,BSRと呼ばれる弾性波の測定から行われるため,ハイドレート,水,ガス,及び堆積物の力学的性質が必要になる。
ガスハイドレートの熱特性は,近年ハイドレートの存在量を船上で見積るために利用されている。