ペプチドの構造と機能に関する研究
津田栄
1997年7月 北海道通産情報ビ・アンビシャス 52(7),48-49
多くの人達は小学校あるいは中学校の授業で「水は零℃で氷になります。
」と教わったと思います。
しかし、自然状態において水の凍結する温度は、それを含む物質の構造と量、そして風、圧力、振動などの外乱の程度によって、-2℃から-40℃程度まで変化しています。
例えば空に浮かんでいる雲は-15℃程度にまで冷えますが、雲の中の水は氷にならずに浮かび地上に落ちてきません(雨が降らないということ)。
果たして私達には水の凍結を自由に制御することができないものでしょうか?この大きな問題を背景に、平成8年度より経常研究「氷核ペプチドの構造と機能に関する研究」がスタートしました。