メタンハイドレートに関する研究
海老沼孝郎
1997年6月 北海道通産情報ビ・アンビシャス 52(6),42-43
他の化石燃料に比べて産出地の偏りが少なく、単位発熱量あたりの二酸化炭素排出量が少ない天然ガスは、クリーンエネルギーとして注目されている。
最近、天然ガスは、あたかも氷のような固体となって、日本周辺海域に相当量分布する可能性が指摘されている。
この新しいタイプの天然ガス(非在来型天然ガス)は、天然ガスハイドレートと呼ばれる。
メタンを主成分とするために、メタンハイドレートとも呼ばれる。
正確には、天然ガスの固相ではなく、天然ガスと水から成る水和物(ハイドレート)である。
北工研のハイドレート研究グループは、資源化技術開発の基礎となるメタンハイドレートの物性を中心に研究を進めている。