白金を化学修飾剤として用いる黒鉛炉原子吸光法による電解質溶液中のケイ素の定量

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福嶋正巳/ 緒方敏夫/ 原口謙策/ 中川孝一/ 伊藤三郎/ 角正夫/ 浅見直人
1997年3月 北海道工業技術研究所報告 69,54-59

 白金を化学修飾剤として用いた黒鉛炉原子吸光法によるケイ素の分析法を確立した。 本法は、修飾剤が存在しない場合に比較し15倍感度が増加し、ケイ素の検量線は0〜0.8ng範囲で直線となり、検出限界はブランク信号3σから計算し8pgとなった。 修飾剤として白金を用い、ゼーマン効果バックグラウンド補正を行う本法により、燃料電池型電解セルでの電解液中ケイ素を、0.1M塩化リチウムのマトリックスマッチング剤共存下で定量、良好な結果が得られ、また一般試料に対しても十分適用できる。