木材の熱分解によるレボグルコサンの収率に及ぼす昇温速度の影響

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三浦正勝/ 田中重信/ 安藤公二
1997年3月 北海道工業技術研究所報告 69,45-48

 赤外線加熱炉によってカラマツを熱分解し、レボグルコサンの収率に及ぼす昇温速度の影響を明らかにした。 熱分解雰囲気による圧力の減少はレボグルコサンの収率を増大させるが高度の減圧は不要である。 昇温速度の増大は、圧力の減少と同様レボグルコサンの収率を増大させ、炭化物の収率を減少させる効果がある。 しかし昇温速度が著しく大きくなるとレボグルコサンの収率は減少する。 88kPaで無処理カラマツを熱分解した結果、昇温速度が1.3K/s近傍でレボグルコサンの収率が最大となった。