ホットプレス法によるAl-セラミックス系複合強化材の作成
植田芳信/ 鈴木良和/ 下川勝義/ 村上和幸
1997年3月 北海道工業技術研究所報告 69,28-31
Al合金にセラミックスの粉末を分散または,ウィスカーで強化した複合材料をホットプレス装置を用いて,973Kで作製し,その後,高温で加熱処理を行った。
これらの複合材料の機械的性質について,三点曲げ試験と硬さ試験で調べ,その微細組織を,走査電顕やX線回折とXMA分析で検討した。
これらの結果,ホットプレス法による強化は,セラミックスの粉末を分散させた複合材料よりもウィスカーで強化させる複合材に効果的であるが,ホットプレスの後,高温にさらされることによって,セラミックス粉末を分散させた方は複合材の中に,気孔や亀裂が生じにくいので機械的強度を保持するのに有利であることを明らかにした。