微小重力場を利用した燃焼合成法によるTi-Ni化合物の創製に関する研究(受賞記念講演論文)
鈴木良和/ 下川勝義/ 植田芳信
1997年6月 粉体および粉末冶金 44,523-529
粉末冶金法によるセラミック材料や金属間化合物の製造に,燃焼合成法(SHSプロセス)が用いられている。
著者らはNi-Ti圧粉体のSHSプロセスによる高速反応機構を調べ,落下塔による微小重力場で多孔質な形状記憶合金を作製した。
本研究におけるSHSプロセスの適用で,短時間微小重力実験での急速加熱・冷却の効果を効率良く利用することが出来た。
本報告では,著者らが開発したTi-Ni化合物の作製に,SHS反応と微小重力場を適用した新しい製造法について,最近の研究動向を記述した。