A hairpin-loop conformation in tandem repeat sequence of the ice nucleation protein revealed by NMR spectroscopy
(氷核蛋白質繰り返し配列が構築するヘアピンループのNMRによる構造解明)
Tsuda,S./ Itou,A./ Matsushima,N.
1997年7月 FEBS Letter 409,227-231
グラム陰性菌由来氷核蛋白質の構築単位である8残基の配列が3回繰り返した24残基ペプチド(AGVDSSLIAGYGSTQTSGSDSALT)を合成し,その1H-NMR信号を2次元NMRの手法を用いて4度Cと30度Cにおいて完全帰属した。
分子間距離情報(NOE)がLeu7,Ile8,Ala9の脂肪族側鎖間に観測された。
Leu7のNH基が強い水素結合を形成していることがその極端に低い温度係数から示された。
これらの結果は,Leu7-Ile8-Ala9-Gly10-Tyr11-Gly12からなる6残基ペプチドがヘアピンループという局所構造を形成することを示している。