Effects of temperature on growth and intracellular proteins of Norwegian Typhula ishikariensis
(ノルウェー産雪腐病菌Typhula ishikariensisの増殖及び細胞内蛋白質に対する温度の影響)
Hoshino,T./ Tronsmo,A.M./ Matsumoto,N./ Ohgiya,S./ Ishizaki,K.
1997年12月 Acta Agric. Sc and. Sect. B, Soil and Plant Sci. 47,185-189
北部ノルウェーより単離した雪腐病菌Typhula ishikariensis,2分類群(グループI及びIII)の生育について寒天及び液体培地にて比較した。
全ての菌株が-5〜15℃(グループIII)あるいは-5〜20℃(グループI)で生育が確認された。
至適の増殖温度は何れも4あるいは10℃であった。
グループIII菌群は培養温度15℃において菌糸成長に異常が認められ,温度差電気泳動法によって,グループIII菌群の細胞内蛋白質が生育の上限温度において変性することが確認された。
これら細胞内蛋白質の変化が本菌群が15℃以上の温度域で生育できない理由の一つかもしれない。