循環流動層によるごみ固形化燃料(RDF)燃焼特性
成川公史/ 陳勇/ 山崎量平/ 森滋勝/ 平間利昌/ 細田英雄/ 藤間幸久
1996年11月 化学工学論文集 22,1408-1414
循環流動層燃焼場でのごみ固形化燃料(RDF)の燃焼特性を把握するため,内径0.108m,高さ6mの燃焼部(ライザー)を有する循環流動層燃焼試験装置を用いて,操作条件を変化させたときのRDFの燃焼性,NOx排出特性および脱塩化水素特性等について検討した.
RDF燃焼時に排出される塩化水素ガス濃度は,RDF中に添加されたカルシウム分による脱塩化水素反応によって,どの操作条件下においてもきわめて低い値であることがわかった.
また,灰中の未燃炭素分も低いレベルであリ,RDFの燃焼性が良好であることがわかった.
NOおよびN2Oに関しては,排ガス中N2O濃度はどの条件下においてもかなり低い値であるものの,NO濃度が単段燃焼時において比較的高くなっておリ,50%の二次空気比率において減少することがわかった.
なお,排ガス中SO2に関しては,燃料中S分が低く,また添加カルシウム分が高いため,検出されなかった.