流動層CVD法によるSi3N4微粒子のAlN被覆
千葉繁生/ 大山恭史/ 播磨和幸/ 近藤和夫/ 篠原邦夫
1996年3月 化学工学論文集 22,412-415
これまで,凝集体流動層を用いた複合セラミックス微粒子の合成については,Si3N4-TiNおよびAl2O3-TiO2系複合微粒子(Kobata et al., 1990)が試みられている.
それによると,付加成分の析出分布は反応温度とガス分散法に依存するとしているが,実測例は極めて少ない.
本研究では,市販のSi3N4微粒子を流動化に適した大きさに造粒して凝集体を作製し,流動層でAlCl3とNH3の気相反応により凝集体にAlNを析出させ,Si3N4微粒子をAlNで被覆した.
その反応操作のため各種のガス分散板形状を持った流動層型反応器を考案し,反応温度,ガス線速度および凝集体直径が凝集体内部のAlN析出分布に与える影響を検討した.