石炭燃焼における窒素酸化物の排出抑制技術

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平間利昌/ 清水忠明
1996年8月 化学工学 60,548-551

 最近ではNOx(NO+NO2)に加えて,温室効果,成層圏オゾンの消滅の観点からN2Oも注目されるようになった。 N2Oの排出源は土壌,海洋,施肥農地などがあり,現状では石炭燃焼からの排出は他の排出源と比較して大きいものではないが,流動層燃焼装置(FBC)からのN2O排出は数十〜数百ppmと微粉炭燃焼に比べて1〜2桁N2O排出濃度が高いので,将来のFBCの普及の際に問題になる可能性がある。 最近の話題としては加圧流動層燃焼(PFBC)の実用化に向けての研究がある。 ここでは,まず常圧流動層燃焼におけるNOx,N2O排出に関してレビューし,次にPFBCをレビューする。