1.2秒微小重力材料プロセッシングへの挑戦
皆川秀紀
1996年9月 工業技術 37(9),16-17
微小重力材料プロセッシングにおいて期待される効果としては,(1)無浮力/無沈降,(2)熱対流の減少,(3)重力に起因する静水圧力の減少,そして(4)浮遊効果などが挙げられる。
このような効果を期待して実験を行うと,実はうまくいかないことが多い。
予想される現象を想定し,周到な準備をしなければ,十分な成果を期待することはできない。
しかしながら,予測不能の現象が生じるのも,また微小重力材料実験の特徴の一つである。
筆者は予測不能の現象に苦しめられた研究者の一人である。