IV族ハロゲン化物を触媒とする芳香族類の重縮合と複合化炭素材の製造に関する研究
-ゲルマニウム・炭素複合体の潤滑温度依存性と耐酸化性-

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高橋富樹/ 広沢邦男/ 森田幹雄
1996年1月 北海道工業技術研究所報告 66,61-64

 本研究では,コールタールピッチ(電極製造用)を原料として調製したGe・炭素複合体と,アントラセンを原料として調製したGe・炭素複合体の潤滑性を,コールタールピッチから調製した炭素単身体炭化物の場合と比較するとともに,-70〜100℃温度領域における潤滑性の温度依存性を測定し,複合化の効果を比較検討した。 また,空気中におけるGe・炭素複合体のTG/DTAを測定したところ,複合的な酸化発熱ピークを示し耐酸化性の改善が図られることが知られたことから,熱処理温度の異なるGe・炭素複合体の耐酸化性も検討してみた。 さらに,ゲルマニウムとの複合化により潤滑性ならびに耐酸化性が改善される理由を考察した。