気固反応による火力発電所排ガスからのCO2分離プロセス

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清水忠明/ 平間利昌/ 細田英雄/ 北野邦尋
1996年8月 ケミカルエンジニアリング 41,51-55

 排ガスからのCO2回収には,吸着,アミン等溶液による吸収等の排ガスからのCO2分離と,最初に空気から酸素のみを分離して酸素で燃料を燃焼する「O2/CO2燃焼」等が考えられている. 発電効率で比較するとO2/CO2燃焼法はアミン吸収法等に比べて動力消費が少なくエネルギー的に有利であるといわれている. しかし,それでも酸素製造動力が発電量の15%近くになり,動力消費の低減が望まれている.
 本研究では,新しいプロセスとして,CaO+CO2→CaCO3の反応とO2燃焼によるCaOの再生を組み合わせて排ガスからCO2を回収するプロセスを提案し,発電量,O2製造動力,CO2液化動力を本プロセスとO2/CO2燃焼法とで比較した.