流動層燃焼装置からのN2OとNOxの発生と燃料中窒素の化学結合形態との関連についての実験的検討

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平間利昌/ 細田英雄/ 佐々木正秀/ 原田道昭/ 鈴木善三/ 守富寛
1995年4月 日本エネルギー学会誌 74,213-220

 流動層石炭燃焼(FBC)は硫黄酸化物と窒素酸化物(NOx)の抑制機能が優れている一方で,地球温暖化とオゾン層破壊の原因物質の一つと見られている亜酸化窒素(N2O)の発生量は比較的多いことが知られている。 N2O発生量が装置形式と炭種に強く依存することも明らかになった。
 本研究では,窒素の化学結合形態が異なる5種類の化合物を選び,これらを灯油および一部については石炭とともに気泡型流動層で燃焼することにより,N2OとNOxの発生量ならびに反応中間体としてのHCNとNH3生成に対する燃料中窒素の結合形態の影響について検討した。 この研究は石炭の流動層燃焼過程における揮発分燃焼を想定したものである。