化学還元法による有機塩素化合物の処理

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先崎哲夫/ 野田良男/ 鈴木良和
1995年1月 環境技術総合推進会議第3回研究発表会 水-9

 トリクロロエチレンやテトラクロロエタン等の有機塩素化合物による公共用水等の汚染が問題となっている。 現在、水中に溶存する微量の揮発性有機塩素化合物を除去し、水質基準値を満足できる方法として揮散法と活性炭吸着法が実用化されている。 しかし、これらの方法は、それぞれいくつかの問題点が指摘されており、各種の分解法による新たな処理技術の開発が活発に行われている。 そのなかには、実用化も間近いとされるものもある。
 一方、有機塩素化合物は炭化水素の酸化生成物であることから、これを還元することにより再びもとの炭化水素に改質することができる。 これにより有害な有機塩素化合物をより無害な化合物とすることもできる。