流動層石炭燃焼装置からのN2OとNOx発生量の同時低減法

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細田英雄/ 平間利昌/ 青木秀敏
1995年1月 化学工学論文集 21,74-81

 気泡流動層石炭燃焼装置からの亜酸化窒素(N2O)と窒素酸化物(NOx)の同時低減法について,内径が約16cmのベンチスケール装置を使って実験的に評価・検討した. まず赤泥,酸化カルシウム,水酸化カルシウムおよび酸化マグネシウムなどの微粉粒子を石炭と一緒またはサイクロン直前の煙道に供給して接触効果を調べた. 結果として,これらの粒子はN2O分解の効果が少ない一方でNOxの増加をもたらした. 炉頂にプロパンガスを吹き込み過剰空気で燃焼する排ガス加熱法の場合もNOx発生量が増加した. 2段燃焼法はN2OとNOxの同時低減に効果的であったが,低減率は40%以下であった.
 2段燃焼の効果を高めるための新しい燃焼法として,1次燃焼部を空気不足状態に保ったまま2次燃焼部にプロパンガスとプロパンガスの量論空気量よリも少ない空気とを吹き込み,さらに3次空気をフリーボード上部に吹き込む改良型3段燃焼法を検討した. この方式ではフリーボードの最高温度が925℃程度でN2Oの低減率が85%以上にも達し,さらにNOx発生量も2段燃焼法より少なくなった. したがって,ここで新しく提案した改良型3段燃焼法は現時点で最良の同時低減法といえる.