ホタテ貝殻の再資源化について

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細田英雄/ 下川勝義
1995年6月 北海道通産情報 50(6),35-36

 ホタテ貝は北海道の特産物の一つであり、年間生産量は約35万トンにもおよんでいます。 しかし重宝されているのは食用としての貝柱だけであり、半分以上を占める約20万トンは貝殻として廃棄されています。 この貝殻の一部はアクセサリーなどの民芸用の資材、あるいは土壌改良材や家畜用資料の添加剤などとして利用されていますが、大部分は産業廃棄物となり、ホタテ貝生産量の増加とともに処理・処分にも困難をきたしつつあります。 貝殻そのものは無機物ですが、少量ではあっても有機物が付着しており、これが投棄された後に臭気を放つため、質の面からも対策の必要性が指摘されています。 単なる廃棄物としてではなく、資源としての有効利用が望ましいのは当然です。