アルゼンチンとの研究協力
小谷川毅
1995年3月 北海道通産情報 50(3),30-31
アルゼンチンは地球の裏側、ちょうど九州南部の真下に位置しています。
この国でもご多分に漏れず、自動車排ガスによる大気汚染、産業排水汚染などの公害問題が深刻な情勢となり、加えて地球温暖化対策の必要性も顕在化してきました。
これらの問題解決にはどうしても触媒の助けが不可欠です。
そのため、同大学に全国共同利用施設、触媒研究センター(Centro Nacional de Catalysis,CENACA)を設立し、自国の触媒研究のレベルアップを図ろうという機運が高まり、わが国にその協力要請が出されました。
これを受けて同国科学技術省と国際協力機構との間で、平成7年9月から3カ年の間にさらに3種の機材(昇温脱離分析器、吸着装置、ラマン分光器)の供与と専門家の派遣並びに同国若手研究者の日本国内での研修を柱とした「触媒化学研究協力」というプロジェクトの発足が同意をみました。