落下実験における急冷法と凝固試料への効果

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鈴木良和/ 下川勝義/ 植田芳信
1995年3月 北海道工業技術研究所報告 64,17-20

 落下施設により短時間で得られる微小重力場を有効に利用して,金属間化合物や合金を溶融・凝固するため,これまでSHSプロセスを示す物質を採用することによって,急熱溶融に効果的であることを報告してきた。 一方,急冷する場合落下カプセル着地直前の過重力(hg)を利用した試料の移動と冷媒の導入が凝固組織を制御する急冷法としては不充分なところから,自動的にバルブ操作の可能な冷却法を採用した。 今回改良した装置の性能を検証し,得られた凝固試料の2,3の例を示して,落下試験における冷却速度の制御効果について報告する。