石炭液化反応に及ぼす鉄系触媒添加量と反応温度の影響
小谷川毅/ 横山慎一/ 永石博志/ 山本光義/ 前河涌典
1994年1月 日本エネルギー学会誌 73,55-60
石炭液化反応において,鉄-硫黄系触媒は価格や供給量などの観点から最も実用的な触媒系であるとされている。
そのため,赤泥や硫化鉄の活性化を目的とした研究など,鉄触媒を用いた石炭液化反応に関する研究は,今日でも,数多くみられる。
本研究は,著者らがこれまで進めてきた硫酸型微粒子鉄系触媒と硫化鉄触媒を用いて,単に,石炭添加率に対する影響だけではなく,反応生成物への水素移行という立場に立った触媒添加量や反応温度の影響について考察した。