先端産業廃棄物の処理に関する研究
-廃コンピューターの性状分析-
出口明/ 武内洋/ 原口謙策/ 新川一彦
1994年9月 北海道工業技術研究所報告 62,3-6
先端産業廃棄物は,大型コンピューターからパソコン,ワープロ類,電話交換機・ファクシミリなどの通信機器類および電子機器や計測制御機器等多種多様で発生しており,その全体を把握することはきわめて困難である。
本研究では前章で述べたように,先端産業廃棄物の代表例を廃コンピューターとし,その中で事務用,科学技術用などに汎用されているパソコンを対象とすることにした。
これらが廃棄物となった場合,メーカーや機種,年式などにより成分組成,性状が異なる。
先端産業廃棄物処理の研究を進める上では,これらの性状把握が不可欠である。
そこで,年式の異なる3メーカー,4機種のパソコンを収集・解体し,各成分組成分析を行う一方,IC等などが取付けられているプリント基板類を粉砕などの前処理をして,工業分析,元素分析および発熱量の測定を行った。