先端的な石炭燃焼装置の開発

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平間利昌
1993年2月 新時代を築く-通商産業省工業技術院研究成果集- p65

 流動層燃焼法の原理と概念は1940年代に英国特許として最初に提案されている。 しかし、実用装置として普及し始めたのは、公害とエネルギー問題が認識された1970年代以降であり、装置開発と環境対策などの応用技術では、今や英国が遅れをとっている。 石炭をボイラー燃料などとして利用する場合、硫黄酸化物や窒素酸化物が発生するため、地球環境を保護するためにもこれら有害物質の排出量を極力抑えることがますます重要になってきている。 流動層型の燃焼装置は、微粉炭専焼バーナー等の従来の燃焼法とは異なって石炭と空気の接触状態と燃焼温度を自在に制御でき、硫黄酸化物と窒素酸化物の排出量を同時に、かつ3分の1程度に抑制できる。 本研究では、石炭粒子の流動装置内の流れ状態の解明、窒素酸化物の生成と分解の機構に関する反応実験、燃焼実験などを通して、本流動層燃焼装置の合理的設計と高性能化を行い、石炭燃焼に伴う酸性雨、光化学スモッグ問題を解決する地球に優しい石炭燃焼法を確立した。