チタン/ニッケル系合金の均一多孔質化

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鈴木良和
1993年2月 新時代を築く-通商産業省工業技術院研究成果集- p63

 形状記憶合金は温度によって形を自由自在に変えられることができるため、空調機の温度制御用あるいはブラジャーのワイヤー等の身近な利用、さらには航空機の燃料パイプ継手等先端産業に応用されている。 通常、形状記憶合金は線状あるいは板状で使用されているが、これを多孔質、つまりスポンジ状とすることにより軽くて変形量の大きな性質を持つようになる。 本研究では、チタンとニッケルが合金化する時に熱を発生することを利用した自己発熱反応合成法により、中に含まれている水素等が膨張することを利用して均一な孔の空いた形状記憶合金を創製した。