科学技術特別研究員になって

　科学技術特別研究員とは，科学技術庁が日本の国立試験研究機関における基礎研究の推進を図るために，平成2年度から実施している制度である。 科学技術庁が募集し，自然科学系の研究を所掌する国立試験研究機関を研究実施場所として，自ら設定した研究課題を自主的に推進することを目的としている。 受け入れ機関としては科学技術庁や通商産業省の他，北海道開発庁や農林水産省など多岐にわたっている。 応募資格は35才未満で博士号取得（及び取得見込み）者となっていて，私にとって最もよい機会であった。 この制度は3年を限度に，1年毎に更新することになっている。