資源・エネルギー関連研究の現状と今後の展望
吉田諒一
1993年12月 北工研ニュース 1(2),5-5
当所では,(1)石炭をきれいに使うための技術開発として,前処理技術,ガス化技術,液化技術,固体としてのクリーンユース技術,燃焼関連技術,石炭灰利用技術などの広範な技術分野をカバーし,(2)廃棄物処理および再資源化技術開発として,排ガス・悪臭,排水,廃プラスチック・廃タイヤ,バイオマス,石炭灰・IC基板および廃油に関する研究を実施し,(3)未利用エネルギーの有効利用技術開発としてヒートポンプによる低温エネルギーの有効利用などの研究を実施してきている。
さらに,これらの研究成果に国際共同研究並びに研究成果の普及・啓蒙,技術指導,共同研究,研究成果の転移などに関する交流を行っており,当所は資源・エネルギーに関する我が国の重要な研究センターの1つとしての役割を果たしてきている。
今後は,資源およびエネルギーの開発および利用に関する基礎的研究を推進していくために,低温工学および微小重力環境利用技術あるいは計算化学的手法などを積極的に導入し,新たな展開を図る。