ファインセラミックス原料の省エネルギー的製造技術に関する研究
-ファインセラミックスの合成と焼結試験-焼結試験とその物性-

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植田芳信/ 下川勝義/ 鈴木良和/ 佐山惣吾/ 関口逸馬
1993年3月 北海道工業開発試験所報告 59,48-55

 SiC(炭化ケイ素)やSi3N4(窒化ケイ素)は,非酸化物セラミックスの代表で,共有結合性が高いため,難焼結性の物質である。 従来,SiCは硬さを利用した研磨材,半導性を利用した発熱体やバリスター,耐熱性,耐食性を利用した耐火物として用いられてきた。 1969年代より焼結法が開発され,さらに高強度で耐熱性,耐酸化性,耐摩耗性に優れた焼結体が得られるようになった。 SiCは,最近自動車用ガスタービンやディーゼルエンジン,メカニカルシールなど機械部品として,Si3N4は,エンジン部品などの高温構造材料としての応用が進められている。
 本実験では,籾殻炭化物から合成したSiC及びSi3N4,比較のために市販のSiC及びSi3N4を用いて,ホットプレスによる焼結体を作り,それぞれの試料について物性評価を行った。