水素消費特性に基づいた石炭の反応性および液化反応機構

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永石博志
1992年3月 日本エネルギー学会誌 71,171-180

 石炭の水素化分解反応の基本は化学結合が熱的に解裂して生成する活性なフラグメントを水素で安定化する反応と考えられている。 この水素化分解反応は一般に高温高圧下で行われるので,この反応をできるだけ効率よく行うために,溶媒の水素供与能を高めたり,触媒を用いるなどの工夫が必要になる。
 本研究では,炭種の影響を炭種以外の操作因子と独立に定量的に評価する手段として主にC1成分により消費される水素消費量を比較することによって,石炭の反応性の炭種による相違および反応機構について検討した。